
冬になると、肌の乾燥やかゆみに悩む方が一気に増えます。
・しっかり保湿しているのに、夕方になるとつっぱる
・インナーが当たる部分だけ、赤みやかゆみが出る
・冬になると、肌が一気に敏感になる
・あたたかいはずなのに、なぜか肌が落ち着かない
こうした不調は「冬だから仕方ない」と思われがちです。
しかし実際には、毎日長時間肌に触れている“インナーの素材と構造”が影響しているケースも少なくありません。
特に冬の定番として広く使われているのが、吸湿発熱タイプの化学繊維インナーですが、
実は吸湿発熱タイプのインナーが、その機能により肌を傷付けてしまっていることも……。
化学繊維の衣類によって、肌荒れなど肌に不調が起こることを、いわゆる”化繊負け”と言います。
この記事では、
・吸湿発熱インナーがあたたかい理由
・なぜ乾燥肌の人ほど不調を感じやすいのか
・化学繊維が摩擦によるダメージを起こしやすい理由
・冬の乾燥肌に向いたインナー素材の考え方
・乾燥肌におすすめのシルクインナー
を、できるだけ丁寧に解説します。
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吸湿発熱インナーは、なぜあたたかい?

吸湿発熱インナーは、肌表面や空気中の水分を吸収する際に発生する熱を利用しています。
①汗や湿気を取り込む
②その過程で熱が生まれる
③薄手でもあたたかさを感じやすい
という、非常に合理的な仕組みです。
着ぶくれしにくく、軽くて動きやすいため、冬のインナーとして多くの人に選ばれているのも納得です。
ただし、ここで重要なのが、「発熱のエネルギー源が“水分”である」という点です。
乾燥肌の人ほど「水分を奪われた感覚」が出やすい理由

乾燥肌の人は、もともと肌表面の水分量が少なめです。
その状態で吸湿発熱素材を着ると、
①肌表面の水分がインナー側へ移動
②発熱はするが、肌は乾きやすくなる
③つっぱり感やカサつきを感じやすくなる
という状態になりやすくなります。
特に冬は、
・空気が乾燥している
・暖房でさらに湿度が下がる
ため、肌 → インナー → 空気へと水分が逃げやすい環境です。
その結果、
「体はあたたかく汗をかいているのに、肌は乾く」
という、一見矛盾した状態が起こります。
これは吸湿発熱素材が悪いのではなく、乾燥した肌と、水分を吸収して発熱する素材の相性の問題です。
冬は「発熱 → 乾燥 → かゆみ」のループに入りやすい

吸湿発熱インナーを着ていると、次のような流れが起きることがあります。
①インナーが肌表面の水分を吸収
②発熱してあたたかく感じる
③肌表面の水分量が下がる
④肌のバリア機能が低下する
⑤かゆみ・ムズムズ感が出る
このとき、無意識に掻いてしまうと、さらにバリア機能が低下し、
乾燥とかゆみの悪循環に入りやすくなります。
ここに、次の要素が加わると、症状はさらに強まりやすくなります。
見落とされがちな原因:「摩擦」というダメージ
乾燥肌のトラブルというと、水分不足ばかりが注目されがちですが、
実は非常に重要なのが「摩擦」です。
● 乾燥した肌は、摩擦に極端に弱い
肌の表面には、外部刺激から守るためのバリア機能があります。
しかし乾燥すると、この機能が低下し、
- 刺激を刺激として感じやすくなる
- 少しのこすれでも赤みが出やすくなる
- かゆみのスイッチが入りやすくなる
という状態になります。
つまり、乾燥=摩擦ダメージを受けやすい土台なのです。
化学繊維インナーは、なぜ摩擦が起きやすいのか

ここからが重要なポイントです。
化学繊維の衣類によって肌が荒れてしまう、いわゆる「化繊負け」が起こりやすい人もいます。
・特定のインナーを着るとかゆくなることがある
・身体にニキビやできものができやすい
・衣類によって肌がチクチクすることがある
こちらに当てはまる方は、もしかしたら、肌が化繊負けを起こしている可能性があります。
化学繊維そのものが「悪い」という話ではありませんが、
構造上、摩擦が発生しやすい条件が揃っているのは事実です。
それでは、何故「化繊負け」が起こるのでしょうか?
① 繊維表面が均一で、細かな刺激が生じやすい
化学繊維は人工的に作られるため、
繊維の太さや断面が均一で、表面が比較的シャープです。
そのため、
- 肌の上を滑っているようで
- 実際には細かくこすれている
という状態が起こりやすくなります。
この摩擦は、
「痛い」「ヒリヒリする」といった強い刺激ではなく、
気づかないうちに蓄積する刺激です。
② フィット設計が摩擦面積を広げる
吸湿発熱インナーは、発熱効率を高めるために、
- 体に密着する
- 肌との接触面積が広い
設計のものが多くなっています。
これは保温面では合理的ですが、
乾燥肌の人にとっては、
- 動くたびに広範囲でこすれる
- 同じ場所に刺激が集中する
というリスクにもなります。
特に、
- 脇
- 背中
- 腹部
- 首まわり
- ゴム・縫い目部分
は摩擦ダメージが起きやすいポイントです。
③ 静電気が摩擦ストレスをさらに増幅させる
冬の化学繊維で避けにくいのが静電気です。
静電気が起こると、
- 服が肌にまとわりつく
- 余計な接触が増える
- 摩擦が連続して起こる
という状態になります。
また、静電気のバチっという刺激により、肌の角質細胞が傷つき剥がれやすくなり、肌のバリア機能が低下するのです。
乾燥している肌にとって、
摩擦+静電気+水分不足は、
かゆみを引き起こしやすい非常に厳しい条件です。
「化繊負け」は、乾燥と摩擦が重なって起きやすい

いわゆる「化繊負け」は、素材そのものよりも、
・化学繊維に水分が奪われる
・静電気が起こる
・肌のバリア機能が低下する
・摩擦刺激を受けやすくなる
・かゆみ・赤みが出る
という連鎖反応によって起こることが多い状態です。
特に冬は、
- 空気が乾燥
- 吸湿発熱素材が活発に水分を吸う
- フィット設計で摩擦が増える
という条件が重なり、
乾燥肌・敏感肌の人ほど影響を受けやすくなります。
冬の乾燥肌には「発熱」より「摩擦を減らす」視点を
冬の乾燥肌さんにとってのインナー選びで大切なのは、
どれだけ発熱するか
ではなく、
どれだけ肌への刺激を減らせるか
という視点です。
乾燥肌の人ほど、
- 水分を奪いすぎない
- 摩擦が少ない
- 静電気が起きにくい
この3点を満たす素材のほうが、肌が安定しやすい傾向があります。
シルクが、乾燥肌に向いている理由

そんな条件をクリアする、敏感肌・乾燥肌の方におすすめのインナー素材が、シルクです。
シルクが肌着として長く使われてきた理由として、保湿性の高さ・摩擦の少なさが挙げられます。
繊維がなめらかで、肌の上を“滑る”
シルクはアミノ酸たんぱく質でできており、人の肌にとても近い素材です。
そのため、シルクは肌との相性が非常によく、滑らかで肌当たりが良いので、肌への摩擦ダメージも非常に少ないのです。
シルクは、
- 動いたときにこすれにくい
- 肌表面を削りにくい
- 乾燥していても刺激になりにくい
という特徴があります。
静電気が起きにくく、まとわりつかない
シルクは肌に対して静電気が起きにくい素材としても知られています。
上記で説明したように、肌との相性が良く、摩擦が少ないので、静電気も起きにくいのです。
そのため、
- 冬特有のパチパチ感が少ない(肌バリアが剥がれにくい)
- 肌への余計な接触が減る
結果として、摩擦ストレスが大幅に軽減されます。
● 吸湿・放湿のバランスが、摩擦リスクを下げる
シルクは適度に水分を含み、様々な繊維の中でも特に保水量の多い素材です。
また、シルクには吸湿・放湿性能があるため、シルクを身に着けることで、
シルクが乾燥した肌を保湿してくれることで、肌表面が極端に乾きにくくなります。
肌が適度にうるおっていると、
- 摩擦ダメージを受けにくい
- かゆみが出にくい
という好循環が生まれます。
肌に優しいだけじゃない!シルクはあたたかく冬におすすめ

「結局、肌に優しくても、暖かくなきゃ意味がないのでは?」
そのように感じる方もいるでしょう。
しかし、シルクは肌に優しいだけではなく、暖かさの面でも自信をもっておすすめできる、高性能な天然素材なんです。
天然のエアコンと言われる、あったか素材のシルク
シルクは天然のエアコンと言われるほど、夏は涼しく冬は暖かい、体温調節に向いている素材です。
<シルクが暖かい理由>
・豊富な空気層による断熱性
空気は、数多くある断熱材を抑えてトップレベルに入るほど、高い断熱性を誇ります。
シルクは繊維の隙間に空気がたくさん含まれるため、シルクを使用した製品は断熱性が高く、冬の冷たい空気を遮断し、また体温の熱を逃がさないことで、身体の暖かさを保ってくれます。
・汗蒸れによる冷え「汗冷え」が起こりにくい
シルクは吸湿・放湿性が高く、汗をかくと素早く吸い取り、外へ逃がしてくれます。
汗が冷たくなる「汗冷え」は、冷えの大きな原因となりやすい現象です。
汗冷えを防ぐことで、そもそもの「冷える原因」を取り除いてくれるのです。
吸湿発熱インナーとシルクインナーの違い
ここで、吸湿発熱インナーとシルクインナーの違いを、分かりやすく表で比較してみましょう。
| 比較項目 | 吸湿発熱インナー(化学繊維) | シルクインナー |
|---|---|---|
| あたたかさの仕組み | 水分を吸収して発熱 | 空気を含み、断熱性がありあたたかい |
| 肌表面の水分 | 奪われたと感じることがある | ちょうど良く保湿するが、 蒸れにくい(汗冷えしにくい) |
| 乾燥肌との相性 | 合わないと感じる人もいる | 保湿性があり優しい |
| 摩擦 | 起きやすい | なめらかで少ない |
| 静電気 | 起きやすい | 起きにくい(人の肌に対して) |
| 蒸れ | 環境によって起きやすい | 調整されやすい |
| 向いている人 | 肌トラブルが起きにくい人、強い暖かさを求める人 | 乾燥肌・敏感肌、肌刺激を減らしたい人 |
肌が敏感になる冬だからこそ、インナーを見直してみませんか?

冬の肌トラブルは、
スキンケアだけでは解決しないこともあります。
毎日、長時間肌に触れているインナーの素材を変えることで、
「肌がラクになった」と感じる方も少なくありません。
- 乾燥とかゆみが気になる
- あたたかいのに、肌が落ち着かない
- インナーの刺激を減らしたい
そんな方の選択肢として、
肌への刺激を抑えたシルクインナーを取り入れてみてください。
スタッフおすすめ!絹屋のシルクインナーTOP3
最後に、そんな敏感肌さん・乾燥肌さんにおすすめの天然素材「シルク」を専門に扱った、日本製のシルクアイテム専門ブランド「絹屋」のおすすめシルクインナーを紹介します。
全て、筆者の愛用アイテムです◎
定番シルクインナー! シルク100%のインナー 8分袖シャツ

なめらかなシルク100%で編み立てられた、肌に優しい8分袖のインナー。
針抜き生地を使用し、リブ編みになっているので、伸縮性が高く、身体に合わせてフィットします。
肌当たりはふんわりと柔らかく、やみつきになるお客様が続出。
薄手ですが、保温性もあり、秋冬の洋服のインナーとしても大活躍◎
毛糸のようなふんわり編み。シルクの深履きインナーパンツ

お肌に優しく、ゆったりした履き心地にこだわった、シルクのインナーパンツ。
下腹部に当たる部分は伸縮性があり 体型に合わせてフィットします。
足部分はシルク100%で、お尻まわりの汗蒸れを防いだり、太ももの冷えを防いでくれる優れものです。
毛糸のようなふんわりとした生地が心地良く、あたたかみがあります。
“レギュラー丈”と安心感のある“ひざ丈”の2つの丈からお選びいただけます。
発熱素材なのに、肌に優しい。発熱する極暖シルクレギンス

発熱するシルク「極暖シルク」を使用した、肌触りの良いレギンスです。
シルク糸に特殊な加工を施すことで、専門実験では最大3.7℃の発熱を誇る、あったかレギンスができました。
発熱素材ですが、肌に優しく保湿力のあるシルクを使用しているため、乾燥や摩擦ダメージが起こりにくく、敏感肌・乾燥肌の方にもおすすめです。
非常に伸びがよくストレスフリーな着心地。
肌当たりにもこだわり、脇に縫い目のない仕様にしました。
まとめ|冬の乾燥肌は「水分」と「摩擦」で考える
吸湿発熱インナーは、非常に優れた技術です。
ただし、乾燥肌の人にとっては、水分を奪い、摩擦を増やす要因になることがある、という点も知っておく必要があります。
- あたたかいのに、肌が荒れる
- 乾燥とかゆみが悪化する
- インナー部分だけ不調が出る
そんなときは、
「より発熱する素材」ではなく、
「肌への刺激を減らす素材」に目を向けてみてください。
毎日、長時間身につけるインナーだからこそ、肌がラクだと感じることは、立派な機能です。

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